街がもっと好きになる「サンタクロースのゴミ拾い」 ~アンカンミンカン富所哲平~
大きな袋にプレゼントを入れてクリスマスにやって来るサンタクロース。プレゼントを配り終えたサンタクロースが、空になった袋に街のゴミを拾って帰る。それが『サンタクロースのゴミ拾い』です。
これは、桐生ふるさと大使の『ワンクッション』が毎年行っているゴミ拾い企画で、かねてより素晴らしい企画だと思っていたので、今年、のれん分けして頂きました。
地域の子どもたちと一緒に、ドレスコードをサンタクロースの赤に決めて『魅せるゴミ拾い』。
「クリスマスだからってプレゼントをもらうだけは今日でおしまい。俺たちの町は、俺たちでキレイにするぞ!誰が一番たくさんのゴミを拾ってこれるか勝負だ!」



競い合いながらも、和気あいあいと楽しく、普段歩いている学校までの通学路をゴミ拾いする子どもたち。ゴミを見つけて歓声があがったり、上級生が下級生にゴミを見つけてあげたり。おそらく子どもたちにとっては、ゴミ拾いは宝探しに変わっていました。
途中、すれ違ったおばあちゃんに「ありがとうね。」と声をかけられたことは、子どもたちにとって貴重な成功体験となったはずです。
最後は拾い終わった大量のゴミと記念写真。クリスマス企画として、これ以上ない記念写真になったのではないかと僕は思います。

僕がSDGsの話をさせて頂く中で、大事にしているマインドの一つに「自分さえ良ければ良いじゃ、ダメ」があります。僕たちは、自然と、地域と、親と、友達と、つながっていて、共に生きていて、生かされているという感覚。それを無視して「自分さえ良ければ良い」を貫くと、やがては自尊心が失われ、自己肯定感が下がり、ネガティブ思考になり、他人の目が気になるようになり、自分のやりたいことを貫けなくなります。
誰かが落としたであろうゴミを拾わせてもらって、「自分さえ良ければ良いじゃ、ダメ」を身をもって体感しました。ゴミも多いですが、大人にとってもいつも気づきが多いのがゴミ拾いです。
今回も、全面的にJTさんが協力して下さりましたが、これからも「なんのためにやるのか、どこをめざすのか」を忘れることなく、「ひろえば街が好きになる運動」を継続していきたいと思います。
