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“とき”をつないでサステナブルな未来へ ~アンカンミンカン富所哲平~

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SDGsしかり、サステナブルってワードが熱いです。持続可能。
サステナブルが熱いってことは、いまの僕たちの暮らしがサステナブルではないってことになります。
人間の活動によって引き起こされている地球温暖化が、いま僕たちの大きな課題になっています。
僕たちは、今の生活を続けていくと、子どもたちに未来を残せないそうです。
先人たちによって、つながれてきた”とき”を、しっかりと未来につなぐために、いま僕たちに何ができるのか。

「小さな地球」って装置があります。
この装置は、まず水があって、そこに魚が泳いでいます。
魚に餌をあげると、魚はその餌を食べて、糞をします。
その糞は吸い上げられ、またもう一つのステージである大地に運ばれます。
すると大地にいる微生物が、その糞を分解して栄養に変えて、その栄養で作物が育ちます。
そうして育った作物が、再び餌となって魚が食べます。

これが循環する「つながる世界」です。

つながる世界をサステナブルでなくしてしまったのは「分断」です。
社会のニーズに応えるカタチで、それぞれが専門性を高めていきます。
その結果、個々で、効率、合理化、生産性を追いかけることになりました。
技術の進歩は素晴らしい。それは間違いないことですが、その裏側で、人間の止まらない欲望がありました。
地球の限界を超えてなお、分断の内側で進む過剰生産。
今こそ、足るを知り、「自分さえ良ければいい」はダメ、というマインドを持つことが重要です。

僕たちは、豊かさを過度に追い求めた結果、
「分断」を是として、結果的につながりを失い、
”とき”をつなげることができなくなってしまいました。

受け継がれてきた“とき”を、しっかりと未来へつなぐためにできること。
それは、一つ一つの分断にしっかりと目を向けて、一つ一つをつなぎ直していくことです。
ひとりひとりが、”豊かさ”とは何かと、考え直す。

“とき”をつなぐのか、つながないのか。
そのカギは、ひとりひとりが、どんな豊かさの価値観で、どのような未来を描くのかにあると思います。


SDGs芸人 富所哲平
経歴:
群馬県みどり市出身、桐生高等学校、国立千葉大学法経学部卒業。
■吉本興業所属のお笑いコンビ、アンカンミンカンのツッコミ担当。
東京NSC12期生。よしもと群馬県住みます芸人。
あなたの街に住みますプロジェクトの企画により、群馬県の住みます芸人として、2011年5月に東京から地元である群馬県に拠点を移し、大学での講義や地域の清掃活動等を通じて、郷土群馬を盛り上げるべく精力的に活動中。
■ぐんま特使。みどり市観光大使。環境カウンセラー。レクリエーション介護士。

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